全国折込広告協議会

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公開日:2026.10.13

更新日:2026.10.06

折込広告とデジタル広告の併用効果|メディアミックスで集客を伸ばす考え方

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折込チラシと新聞・分析画面・SNSを組み合わせたメディアミックスのイメージ

目次

「これからはデジタル広告の時代だから、折込広告(折込チラシ)はもうやめたほうがいい?」——販促を見直す際に、折込広告とデジタル広告を“どちらか一方”で考えてしまうケースは少なくありません。しかし実際には、それぞれに得意・不得意があり、組み合わせること(メディアミックス)で効果を高められる場面が多くあります。この記事では、最新の広告市場データをもとに、折込広告とデジタル広告の違いと、両者を併用して集客を伸ばすための考え方をわかりやすく解説します。

広告市場はデジタルへ。それでも紙がなくなったわけではない

2025年の広告市場の動き(総広告費8兆623億円・インターネット広告費4兆459億円・プロモーションメディア1兆7,184億円・折込等は減少)を示したインフォグラフィック

まず、広告市場全体の動きを押さえておきましょう。2025年の日本の総広告費は8兆623億円(前年比105.1%)で、4年連続で過去最高を更新しました。なかでもインターネット広告費は4兆459億円(同110.8%)と伸び、総広告費に占める構成比は50.2%に達しています(出典:電通「2025年 日本の広告費」)。

一方で、折込やDM、屋外・交通広告などを含むプロモーションメディア広告費も1兆7,184億円(同102.0%)と前年を上回っています。ただしこのうち、折込・DM・フリーペーパーは前年比で減少しています(出典:同上)。

つまり、市場全体はデジタルへシフトしつつも、リアルの販促が消えたわけではない、というのが実態です。重要なのは「紙かデジタルか」ではなく、「自社の目的に対して、どの媒体をどう組み合わせるか」という視点です。

折込広告とデジタル広告、それぞれの得意・不得意

観点折込広告デジタル広告
到達のしかた商圏の世帯にまとめて届く興味・属性で個別に配信
ターゲティング地理的に絞る年齢・関心など細かく絞る
信頼性・保存性紙で残り、信頼されやすい流れやすいが再表示しやすい
効果測定間接的(回収率・来店など)クリック・CVを直接計測
強い層主婦・ファミリー・シニア若年・単身・スマホ中心層

折込広告は、新聞購読世帯への高い到達力と信頼性が強みです。一方デジタル広告は、細かいターゲティングと正確な効果測定に優れます。両者は、まさに補完関係にあります。

「どちらか」ではなく「組み合わせ」が効く理由

弱点を補い合える

折込広告は新聞非購読の若年・単身層に届きにくく、デジタル広告は情報が流れやすく信頼の蓄積が難しい——この互いの弱点を、併用することで補えます。エリア全体に確実に届けたい部分は折込、細かく狙いたい部分や効果測定はデジタル、という役割分担が可能です。

接触回数を増やせる

同じターゲットに複数の媒体で接触すると、メッセージが記憶に残りやすくなります。折込で見たお店の名前を、後日デジタル広告で再び目にすることで、来店の後押しになる——こうした“重ね当て”がメディアミックスの基本的な効果です。

実際のデータが示すこと(確認できる範囲で)

リアルの販促とデジタルの組み合わせについては、いくつかの示唆的な調査があります。

ある小売企業が複数の販促施策を統計的に分析したところ、紙チラシは来店の一定の下支えとなっていること、LINE公式アカウントやSNS広告の費用対効果が高いことが示されました。これは、紙とデジタルにそれぞれ異なる役割があり、組み合わせて最適化することの有効性を示す例といえます。

また、別の小売企業の取り組みでは、生鮮・飲料カテゴリーで、デジタル動画広告のみを実施した店舗と店頭施策とデジタル動画広告を併用した店舗の売上を比較したところ、併用したほうが売上への寄与が大きかったと報告されていますリアルの接点とデジタルを掛け合わせる発想が、成果につながりうることが調査によっても示されております。

※これらは特定企業・特定カテゴリーでの結果であり、すべての商材・地域で同じ効果が出ることを保証するものではありません。自社で取り組む際は、小さく試して効果を確認しながら配分を調整することをおすすめします。

折込広告×デジタル併用の具体的な組み合わせ方

折込とデジタルの併用の具体的な組み合わせ方3つ(折込で面・デジタルで点/二次元コードで紙からデジタルへ/エリアは折込・属性補完はデジタル)を示した図解

1. 折込広告で「面」、デジタルで「点」を狙う

商圏全体への認知づくりは折込で「面」として広げ、関心が高そうな層への訴求はデジタルで「点」として狙う。役割を分けることで、無駄なく予算を使えます。

2. 二次元コードで紙からデジタルへつなぐ

折込チラシに二次元コードを載せ、特設ページやクーポン、LINE登録へ誘導すれば、紙の反応をデジタル上で把握できます。「折込広告は効果測定が難しい」という弱点を補う、実践的な方法です。

3. エリアは折込、属性補完はデジタルで

折込広告でエリアを押さえつつ、新聞を購読していない若年層にはSNS広告などで補完する。同じエリアの“取りこぼし”を減らす設計です。

併用を成功させるポイント

  • 目的とKPIを先に決める:認知なのか来店なのか、何を増やしたいかを明確に
  • メッセージを揃える:紙とデジタルで訴求内容・キャンペーンを統一する
  • 測れる仕組みを入れる:二次元コードやクーポンコードで反応を追えるようにする
  • 小さく試して配分を最適化する:いきなり大規模に振らず、効果を見ながら調整する

業種別・折込広告×デジタルの組み合わせ例

業種別(スーパー・小売/飲食店/不動産・住宅/塾・教室・クリニック)の折込×デジタルの組み合わせ例を示した図解

折込広告とデジタルの最適な組み合わせは、業種によって変わります。考え方の一例を紹介します。

スーパー・小売

折込広告で週末セールやチラシ情報を商圏全体に届けつつ、LINE公式アカウントで来店頻度の高い顧客に直接クーポンを配信。紙で広く、デジタルで深く——という役割分担が機能しやすい業種です。

飲食店

折込広告で新メニューやオープン告知を地域に広げ、SNS広告やGoogleのプロフィール(地図上の情報)で「近くで探している人」を取りこぼさない設計が有効です。

不動産・住宅

折込広告で物件情報や見学会を告知し、二次元コードから物件詳細ページやポータルへ誘導。高額商材で比較検討期間が長いため、紙で関心を持った人を継続的にデジタルで追う流れが効果的です。

塾・教室・クリニック

折込広告で地域の保護者・住民に信頼性高く認知を広げ、Webサイトや予約フォームへ誘導。資格や実績など「信頼の根拠」を紙でしっかり伝えると、問い合わせにつながりやすくなります。

よくある質問

Q. 予算が限られています。折込広告とデジタル、どちらを優先すべきですか?

A. 目的次第です。商圏内の幅広い層に確実に届けたいなら折込、若年層への到達や細かい効果測定を重視するならデジタルが向きます。まずは目的を1つに絞り、小さく試して反応のよいほうに配分を寄せるのがおすすめです。

Q. 折込広告の効果をデジタルで測ることはできますか?

A. できます。チラシに専用の二次元コードやクーポンコードを載せ、特設ページやフォームへ誘導すれば、紙からの流入や反応をデジタル上で計測できます。

Q. 折込広告とデジタルでメッセージは変えたほうがよいですか?

A. 基本のキャンペーンやオファーは統一し、表現だけ媒体に合わせるのがおすすめです。メッセージがバラバラだと、複数媒体で接触しても印象が積み上がりにくくなります。

Q. 併用の効果はどのくらいで判断すればよいですか?

A. 1回で判断せず、複数回のデータを蓄積して傾向で見るのが適切です。媒体ごとの反応を記録し、配分を定期的に見直していきましょう。

メディアミックスでよくある3つの誤解

折込広告とデジタルの併用を検討する際、つまずきやすい誤解を整理しておきましょう。

誤解1:「デジタルのほうが安いから折込広告は不要」

デジタル広告は少額から始められますが、競合が多い領域ではクリック単価が高騰し、結果的に割高になることもあります。媒体ごとに「1件の来店・問い合わせを得るためのコスト」で比較する視点が大切です。折込が得意な層・エリアでは、折込広告のほうが効率がよい場合もあります。

誤解2:「両方やれば単純に効果が足し算になる」

併用は足し算ではなく、役割分担と相乗効果で考えるものです。同じ訴求をただ2媒体で出すのではなく、「折込広告で認知、デジタルで追跡」のように役割を分けることで効果が高まります。

誤解3:「一度試して効果がなければ意味がない」

広告は1回の結果で判断できません。曜日・季節・訴求内容など変動要因が多いため、複数回のデータを蓄積し、傾向で評価することが重要です。

併用効果を測るためのKPI設計

併用を成功させるには、「何を増やしたいのか」を数値目標(KPI)に落とし込むことが欠かせません。

  • 認知段階:チラシ配布部数、デジタル広告の表示回数・リーチ
  • 興味・関心段階:二次元コードの読み取り数、特設ページの閲覧数、SNSの反応
  • 行動段階:来店数、問い合わせ数、クーポン回収数、資料請求数

折込広告とデジタルそれぞれの反応を、二次元コードやクーポンコード、来店時のアンケートで記録しておくと、「どの媒体が・どの段階に効いているか」が見えてきます。これをもとに予算配分を定期的に見直すことで、併用の精度は回を追うごとに高まります。

折込広告とデジタル、予算配分の始め方

折込とデジタルの予算配分の始め方4ステップ(目的を1つに絞る→両方を小さく試す→反応のよいほうへ寄せる→季節・商材で見直す)を示したステップ図

「折込広告とデジタルに、それぞれいくら使えばいいのか」は多くの担当者が悩むポイントです。最初から正解の配分を出すのは難しいため、次の手順で進めるのが現実的です。

ステップ1:目的を1つに絞る

まずは「認知を広げたい」「来店を増やしたい」など、今回の最優先目的を1つに決めます。目的によって、力を入れるべき媒体が変わります。

ステップ2:両方を小さく試す

いきなり大きく振らず、折込広告・デジタルの両方を無理のない範囲で試します。このとき、それぞれの反応を測れる仕組み(二次元コード、クーポンコード、来店アンケートなど)を必ず入れておきます。

ステップ3:反応のよいほうへ寄せる

一定期間の反応を比較し、目的に対して効率のよかった媒体に予算を寄せていきます。ただし、1回の結果で決めず、複数回のデータで傾向を見ることが大切です。

ステップ4:季節・商材で見直す

最適な配分は、季節や扱う商材によっても変わります。定期的に配分を見直し、その時々の状況に合わせて調整していきましょう。

最初から完璧な配分を求めず、「試して・測って・調整する」を繰り返すことが、結果的に最も効率のよい使い方につながります。

紙とデジタルの役割を整理して使い分ける

最後に、折込広告とデジタルの役割を改めて整理しておきましょう。両者を「対立する選択肢」ではなく「役割の異なるパートナー」として捉えることが、併用成功の出発点です。

  • 折込広告の役割:商圏の世帯にまとめて届け、信頼性高く「面」で認知を広げる
  • デジタル広告の役割:関心の高い層を細かく狙い、反応を測りながら「点」で深く訴求する

たとえば、新規オープンの告知では折込で地域全体に広く知らせ、その後の継続的な来店促進はデジタルで関心層を追う、といった時間軸での使い分けも有効です。自社の目的・ターゲット・予算に合わせて、それぞれの強みが活きる場面で使い分けることが、限られた予算で集客を最大化する近道になります。

まとめ

広告市場はデジタル化が進む一方で、折込広告のようなリアルの販促も役割を保っています。折込広告とデジタル広告は対立するものではなく、到達力・信頼性とターゲティング・測定力という、それぞれの強みを補い合える組み合わせです。役割を分担し、二次元コードなどで紙とデジタルをつなぎ、効果を見ながら配分を調整する——このメディアミックスの発想が、これからの集客を伸ばすカギになります。

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  • 折込広告とデジタル広告、どう組み合わせればいいか分からない
  • 折込広告の反応をデジタルで“測れる”仕組みにしたい
  • 新聞を読まない若い層にも、あわせてアプローチしたい
  • 紙とデジタルで予算をどう配分すべきか相談したい

全国折込広告協議会の会員社では、折込広告の配布だけでなくポスティングサービスも取り扱っており、目的に合わせた媒体の組み合わせをご提案します。

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